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こんにちは。富家病院栄養科の齋藤です。

皆さんは「ナラティブ・ホスピタル」という本をご存知でしょうか。
今日はその本の一部をご紹介させて頂きたいと思います。

『家族や本人の会話から、その患者が病気で寝たきりになる前は、コーヒーショップでコーヒーを飲みながら人を眺めているのが好きな人だった、ということを知り、人生でそういう楽しみを持っていた人に最期に何をしてあげられるだろうかと考えた加藤氏は、「コーヒーを飲ませてあげたい」と思いつきます。そして、綿にコーヒーに浸したもので、ベッドに寝たきりのその患者の口を湿らせてあげました。
加藤氏は、その瞬間に見せたその患者の笑顔は今でも忘れられないといいます。』

『厳密な「医療行為」という意味からすると、コーヒーを味あわせてあげることは、大した意味のあることではないといえるかもしれません。しかし、「医療行為はもう何もいらない」と言ったあの患者の心を、あのとき、加藤氏ほど癒すことができた人はいなかったでしょう。』

治療するということだけでなく、ナラティブを大切にした上で実践した取り組みが紹介されていました。

長い闘病生活を病院でおくっている方も多いので、患者様のナラティブに耳を傾けながら、食事内容等も考えていきたいなと感じました。

こんにちは。富家病院 検査科の辻です。

今日は、「ナラティブ・ホスピタル」の一部を紹介します。

『ナラティブとは、英語で「物語」のこと。つまり、医療施設に訪れた患者の「今」と
「病状」だけを切り取ってその人を見るのではなく、人生という長い物語があって私達は
今出会ったのだ、という姿勢で患者のことを理解するアプローチです。』

患者様一人一人を深く理解すること、その人らしさを認め尊重し、その人をよく知ることにより温かいケアをすることできます。

病院に入院して過ごす時間が長くなれば、病院での日々の生活が日常になっていきます。
人生の一部を過ごす場所として、患者様にとって少しでも安らぎの場所となれるような
ところでありたいと思います。

コロナ禍で人との関わりが少なくなっている中で、自分がされて嬉しいと思えるような 少しの気遣いを忘れず、仕事に取り組んでいきたいです。

ぜひ一度読んでみてください。

こんにちは。臨床心理室 長谷川です。
「ナラティブ・ホスピタル」第2章より。

ナラティブ・ホスピタルとは
『「1人の患者を看ていく(診ていく)うえで、その人の病歴だけではなく、その人の今までの人生の“物語”を知ろう。そしてこれから患者さん、家族、病院スタッフでその人の“物語”を作っていこう」』
という発想から始まりました。

私たち心理士は入院時にご家族さまや患者さま本人から聞き取りを行います。
お体の状態や認知機能と言った身体的な面での情報もとても大事ですが、
性格や好きなこ・趣味、どんな仕事をしてきてどんな生活を送っていたのか、
時には出身や子ども時代の話まで遡って伺うこともあります。
患者さまの中には手足に麻痺があったり、寝たきりだったり、コミュニケーションがうまく取れなかったりする方も多いと思います。しかし、
「アウトドアで若い頃は海に山にとよく出かけてました」
「孫とショッピングに行くのが楽しみの一つだったんです」
という情報一つでもあると、なんだかその人がどんな人だったのか少しわかったような気がしませんか?
治療とは全く関係のない情報かもしれませんが、療養中の現在もこれからも、
その人らしい物語を作っていくための重要な情報だと思います。
改めて患者さまの物語を支えるお手伝いをしているという自覚をもって接していきたいと思いました。

こんにちは。富家病院栄養科 浅野です。
「ナラティブ・ホスピタル 」より、一部抜粋いたします。

『「一人の患者を看ていくうえで、その人の病歴だけではなく、その人の今までの人生の“物語”を知ろう。そして、これから患者さん、家族、病院スタッフでその人の“物語”をつくっていこう」ナラティブ・ホスピタルはこのよう発想から始まりました。・・・』

その内容は、主に「ナラティブ・ノート」、「ナラティブの階段(写真)」、「ナラティブ・ムービー」です。
富家病院には、寝たきりだったり、体の自由が利かなかったりして思うようにコミュニケーションがとれない患者様も少なくありません。それでも、その人の人生は動いています。そのことを全スタッフが肝に銘じ、本人に代わって普段の様子を、様々な形で記録に残していくことで、病院でどんなことがあったのか、又どんなケアを受けているのかなど、ご家族も知ってもらえるいい機会になるのではないかと思います。

こんにちは。

別館3階齋藤です

ナラティブホスピタルという本の第3章から一節を

紹介したいと思います。

1人ひとり向き合い、一人ひとりを大事にすること。

頭で「知っている」で終わらせるのではなく、心で相手を理解することで、

患者と現場スタッフは人間とし向き合うことが出来る。その結果、無心に仕事に打ち込め

「この仕事を選んでよかった」という思いが生まれてくるのです。

是非読んでみてください。

こんにちは。検査科の石丸です。

本日はナラティブ・ホスピタルを紹介します。

入院していた時間は、ともすれば暗い歴史として、

その人の人生の陰の部分になりがちです。

しかし、そんな毎日を見守ってくれている人がいた。

変化を綴ってくれている人がいた。

そう知ることで、入院していた時間は、その人の宝物になるのです。

 

職員みんなが、人生の宝探しのお手伝いをさせて頂いているという思いで、

日々、働いている富家病院です。

コロナ禍でも安心して過ごして頂きたいと思います。

こんにちは!

富家病院 医事課の太田です。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、不要不急の移動を控えなえればいけない期間が長く続いていますね。

来年のゴールデンウイークの頃には、以前のように安心して故郷への帰省、

旅行が出来るようになっていることを切に願いたいと思います。

本日は、ナラティブ・ホスピタル第5章より一部をご紹介いたします。

入院患者様本人にまつわる気づきや出来事、交わした会話などをスタッフやご家族の誰もが書き込めるノート「ナラティブノート」があります。
入院中だけでなく、退院されてナラティブノートを読み返して「治療の日々は辛かったけれど、自分は頑張ったんだ」、「入院中も自分の人生は動いていて、今も人生は続いているのだ」、「入院していた時間も悪くなかった」「あれはあれで意味はあった」と思ってもらえたら嬉しい。
入院していた時間は、暗い歴史としてその人の人生の陰の部分になりがちです。しかし、そんな毎日を見守ってくれている人がいた。変化を綴ってくれている人がいた。そう知ることで、入院していた時間はその人の宝物になるのです。

私も少しでも人生の宝探しのお手伝いが出来るように意識して、携わっていきたいと思います。

こんにちは!
透析室クラーク原です。
今日は、ナラティブ・ホスピタル第5章より一節を紹介したいと思います。

加藤氏はその患者を人として見送ってあげたいと思いました。家族や本人の会話から、その患者が病気で寝たきりになる前は、コーヒーショップでコーヒーを飲みながら人を眺めているのが好きな人だった、ということを知り、人生でそういう楽しみを持っていた人に最期に何をしてあげられるだろうかと考えた加藤氏は、「コーヒーを飲ませてあげたい」と思いつきます。そして、綿にコーヒーに浸したもので、ベッドに寝たきりのその患者の口を湿らせてあげました。
加藤氏は、その瞬間に見せたその患者の笑顔は今でも忘れられないといいます。ナラティブを通したアプローチからくる発想があったからこそ、加藤氏は得がたい感動を経験することができたのです。

私たち富家病院スタッフは、この人には何をしてあげたら一番喜んでもらえるだろうかと、患者様一人一人に寄り添い仕事をしています。
第5章では、現場のスタッフのナラティブホスピタルとの出会い、そしてどのように仕事への想いを変えていったのかの事例が紹介されています。
是非、読んでみて下さい。新たな発見があるかもしれません!

入居者様、患者様方々に私たちのケアに満足はしてもらえているのだろうか。

第一に私たちが普段行っている、病院や施設など入居者様、入院患者様に食事、排泄、入浴介助その他支援やサポートは安心してもらえているのだろうか。

ケアを受ける本人のメリット、気持ち、尊厳をまず考え優先する。まずその3点に関し職員は出来ているのだろうかと思いました。

一人一人の相手に対しての思いやる気持ち、言葉使いなど様々気を付ける事があると実感はしました。

1人1人の人生「ナラティブ」に興味を持つこと。

相手の病歴だけではなく、その人の今までの人生の物語を知ろうと言う事です。

そしてこれから入居される方や患者さん、家族、病院スタッフ、施設スタッフでその人の物語を作っていこう。

その昔、何をしていたのか、何が得意だったのか、どんな職業をされていたのか、どんな場所に住んでいたのかを話、調べ、相手の方と共有する事も大事な事だと知りました。

職員と連携、ご家族様との連歴しナラティブムービーを作り観てもらい相手にプレゼントし喜んでいただける事は凄く関心しました。

ナラティブ通貨に関しリハビリのメニューをこなしたら〇〇円、手伝いをして下さいましたら〇〇円と行事やイベントに参加すると〇〇円とナラティブ通貨を貯め、好きな時に職員の時間を購入されたり、好きな飲み物をナラティブ通貨にて購入されたり外出やプレゼントすると言ったシステムは凄くいいなと思いました。

ナラティブノートには私たちを知ってもらえる事や、その方が思っていることや普段言えない不安な事を書き、ノートを通し伝えて頂けると言った気持ちに関し私たちの事を信頼していただける事だと思いました。

ここまで通して相手の気持ちを思いやり、されたい医療、されたい看護、されたい介護はとても大切な事だと自分自身も再度改めて気づかされ知りました。

こんにちは、本館2階介護杉原です。
今日は乙野隆彦さん著、幻冬舎から出版されている【ナラティブホスピタル】という本の5章・ナラティブは関わる人の心を変える、についてお話をさせていただきます。
1章から5章で構成されているこの本の5章では初めてナラティブに触れ実際どのように心境の変化や仕事に役立てているのか、実際に勤めている看護師・介護士・理学療法士・臨床心理士のそれぞれの経験を基にナラティブへの思いや取り組みを知ることができます。

私も富家病院に勤めさせていただきナラティブという言葉を初めて耳にしました。「患者様との交換日記」「患者様の代わりに書く日記」そんな理解しかしていなかったような曖昧な昔の記憶です。私の中でナラティブに対して意識的に変わったのは勤めて数年経ち、ある患者様の対応に病棟職員のほとんどが困り果ててしまっていた時でした。「病気をする前はこんな人じゃなかったのよ・・?」と仰る家族の言葉に改めて病気の恐ろしさを再確認するとともに、私の心の中である一つの疑問が浮かんできました。「じゃあこの方は一体どんな方だったのだろうか?」この一つの疑問からご家族とお話をしたり、ノートでやり取りをしたりした事を他の職員同士でも共有したりしていくうちに、私達の看護・介護の対応が良い方に変化していったように思えました。ナラティブを通してその人の生き方を知る事で「この患者さんはこんな一面があったんだ」と思うことで、笑顔が増え、笑顔は患者様を励まし、励ましは最高の治療になりました。

簡単ではありますがこれが私の心が変わったエピソードです。4名の職員の実体験による
【心変わるエピソード】是非ご一読してみてください。

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