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「触れる」こと2016年3月9日

こんにちは。富家病院 臨床心理室です。

臨床心理室は富家病院にありますが、お隣の”メディカルホームふじみ野”にでかけることもよくあります。

メディカルホームには3匹の猫ちゃんがいて、専用のお部屋にいることもあれば、廊下を自由に歩いている姿をよく見かけます。

 

先日廊下を歩いていたら、私の足に頭をスリスリ…と擦りつけてくる猫ちゃんがいました。

可愛いなあ~とされるがままになっていると、ナースさんが通りかかって、

「その子が人になつくのは珍しいよ~」と声を掛けて下さいました。

 

とても嬉しかったのですが、その後もなかなか離れず、

ついには行く先に回り込んで通せんぼされてしまい、頭をスリスリ…

前に進めなくなってしまいました!

「ごめんね」となんとか振りほどいて用事を済ませました。

 

その後リビングでTVを見ていた入居者様に声を掛けると、

「あらどうも」と私の手を握って猛烈な勢いでほっぺでスリスリ……

こちらもしばらくそのまま動けませんでした!(笑)

さっきの猫ちゃんの姿とかぶって微笑ましく思い、思わず笑ってしまいました。

 

患者さまや入居者さまとのかかわりの中で、手を握ったり、体をさすったり、「触れる」ことの大切さを感じています。安心感もあるし、ことば以上に伝わってくるものがあるような気がします。

入職する前はコミュニケーションというと「ことば」を媒介にするものを中心に考えていましたが、ことば以外にもたくさんのコミュニケーションの方法があることに気付かされました。

今後も色々な方法を試して、患者さまや入居者さまのこころに近づけたらと思います。

20160309

カテゴリー:富家病院

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