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猫ちゃんは心の中2025年10月6日

こんにちは。メディカルホーム苗間の介護士 向後 修です。

今回は、Zさんの大好きな猫ちゃんの話です。

昭和11年8月8日生まれのZさんは、沖縄の強い陽射しと潮風に包まれて育ちました。

今は静かな一人暮らしですが、部屋の壁には猫の写真がずらりと並んでいます。

どの写真にも、Z様の大切な思い出が詰まっています。

特に忘れられないのは、ミーグルという名の白い猫との日々です。

小さな頃から猫が好きで、ミーグルは近所の野良猫だったのを、

ある雨の日に家へ招き入れたのが始まりでした。

濡れた体をタオルで拭いてあげると、安心したように私の膝の上で丸くなったのです。

それからというもの、ミーグルは私の暮らしの一部になりました。

けれど、ある日突然、ミーグルは姿を消しました。夕方、いつものように外へ出て行ったきり、

夜になっても帰ってこない。翌朝も、次の日も、待ち続けましたが、ミーグルは戻りませんでした。

心配で近所を探し回り、張り紙もしましたが、手がかりはありませんでした。

悲しみは深く、しばらくは猫の写真を見るのも辛かった。でも、時間が経つにつれて、

ミーグルとの楽しい日々を思い出すようになりました。

日向ぼっこをする姿、私の布団にもぐり込んでくる夜、

鳴き声で目覚める朝。その記憶が、私の心を少しずつ癒してくれました。

今では、ミーグルの写真を部屋の一番目立つ場所に飾っています。

「またどこかで元気に暮らしてるよね」と、毎朝声をかけるのが習慣でした。

猫は自由な生き物。それでも、心の中ではずっと一緒にいるような気がしています。

Zさん、ねこちゃんの思い出あいがとうございます。

今度は、沖縄の話でお盛り上がりましょう。

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