こんにちは。メディカルホーム苗間の介護士 向後 修です。
今回は、Zさんの大好きな猫ちゃんの話です。
昭和11年8月8日生まれのZさんは、沖縄の強い陽射しと潮風に包まれて育ちました。
今は静かな一人暮らしですが、部屋の壁には猫の写真がずらりと並んでいます。
どの写真にも、Z様の大切な思い出が詰まっています。
特に忘れられないのは、ミーグルという名の白い猫との日々です。
小さな頃から猫が好きで、ミーグルは近所の野良猫だったのを、
ある雨の日に家へ招き入れたのが始まりでした。
濡れた体をタオルで拭いてあげると、安心したように私の膝の上で丸くなったのです。
それからというもの、ミーグルは私の暮らしの一部になりました。
けれど、ある日突然、ミーグルは姿を消しました。夕方、いつものように外へ出て行ったきり、
夜になっても帰ってこない。翌朝も、次の日も、待ち続けましたが、ミーグルは戻りませんでした。
心配で近所を探し回り、張り紙もしましたが、手がかりはありませんでした。
悲しみは深く、しばらくは猫の写真を見るのも辛かった。でも、時間が経つにつれて、
ミーグルとの楽しい日々を思い出すようになりました。
日向ぼっこをする姿、私の布団にもぐり込んでくる夜、
鳴き声で目覚める朝。その記憶が、私の心を少しずつ癒してくれました。
今では、ミーグルの写真を部屋の一番目立つ場所に飾っています。
「またどこかで元気に暮らしてるよね」と、毎朝声をかけるのが習慣でした。
猫は自由な生き物。それでも、心の中ではずっと一緒にいるような気がしています。
Zさん、ねこちゃんの思い出あいがとうございます。
今度は、沖縄の話でお盛り上がりましょう。