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腹が…減った2025年7月28日

こんにちは。メディカルホーム苗間の介護士 向後 修です。

今回は、Sさんの大好きなテレビドラマ「○○のグルメ」と、

心の支えであるラーメンについて、少し語ってみたいと思います。

「○○のグルメ」を初めて観たのは、数年前から。

一人で食事を楽しむ主人公の姿に、なぜか強く惹かれました。

主人公が静かに店を選び、席に座り、メニューをじっくり眺める。

「さて、今日は何を食べようか」という時間が、私の心の中にも静かに流れます。

車椅子での生活になってから、外食はなかなか難しくなりました。

でも、主人公のように「食べること」を純粋に楽しむ気持ちは、

今も私の中にしっかりと息づいています。

特にラーメン。

若い頃、昭和の香りが残る町の中華屋さんで食べた、

あの熱々のラーメンの味は今も忘れられません。

醤油の香り、湯気に包まれた丼、コリコリのメンマとチャーシュー。

今は施設のメニューでも、それでも「今日はラーメンだ」と聞くと、自然と胸が高鳴ります。

主人公のように「うん、このスープ、いいな」と

心の中でつぶやきながら、ゆっくりと麺をすすります。

本当は外で、いろんなラーメン屋さんを巡りたい。

でも、今の私にはこの一杯が、一番美味しいラーメンです。

「○○のグルメ」は、主人公が一人で食事をしながら、心の声をところが好きす。

私も、食事の時間は自分と向き合う大切なひととき。

車椅子での生活は不自由も多いけれど、食べることの楽しみは、誰にも奪えません。

時には「昔は自由に歩けたのになぁ。」と寂しさがよぎることもありますが、

「今の自分ができる楽しみ方」を見つけることが、私の新しい生き方なのかもしれません。

最近は、主人公が食べていた「味噌ラーメン」に憧れて、

施設の職員さんに「次は味噌ラーメンをリクエストしたい」とお願いしてみたいです。

主人公のように「うん、コーンの甘みがいいアクセントだ」と

心の中で実況しながら、今日も一杯のラーメンを味わってみたいなぁ。

こうして自分の気持ちを言葉にしてみると、不思議と心が軽くなります。

Sさん「○○のグルメ」の主人公のように、

これからも“今できる楽しみ”を大切に、日々を過ごしてくださいね。「腹が…減った」

 

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