こんにちは。メディカルホーム苗間の介護士 向後 修です。
今回は、Sさんの大好きなテレビドラマ「○○のグルメ」と、
心の支えであるラーメンについて、少し語ってみたいと思います。
「○○のグルメ」を初めて観たのは、数年前から。
一人で食事を楽しむ主人公の姿に、なぜか強く惹かれました。
主人公が静かに店を選び、席に座り、メニューをじっくり眺める。
「さて、今日は何を食べようか」という時間が、私の心の中にも静かに流れます。
車椅子での生活になってから、外食はなかなか難しくなりました。
でも、主人公のように「食べること」を純粋に楽しむ気持ちは、
今も私の中にしっかりと息づいています。
特にラーメン。
若い頃、昭和の香りが残る町の中華屋さんで食べた、
あの熱々のラーメンの味は今も忘れられません。
醤油の香り、湯気に包まれた丼、コリコリのメンマとチャーシュー。
今は施設のメニューでも、それでも「今日はラーメンだ」と聞くと、自然と胸が高鳴ります。
主人公のように「うん、このスープ、いいな」と
心の中でつぶやきながら、ゆっくりと麺をすすります。
本当は外で、いろんなラーメン屋さんを巡りたい。
でも、今の私にはこの一杯が、一番美味しいラーメンです。
「○○のグルメ」は、主人公が一人で食事をしながら、心の声をところが好きす。
私も、食事の時間は自分と向き合う大切なひととき。
車椅子での生活は不自由も多いけれど、食べることの楽しみは、誰にも奪えません。
時には「昔は自由に歩けたのになぁ。」と寂しさがよぎることもありますが、
「今の自分ができる楽しみ方」を見つけることが、私の新しい生き方なのかもしれません。
最近は、主人公が食べていた「味噌ラーメン」に憧れて、
施設の職員さんに「次は味噌ラーメンをリクエストしたい」とお願いしてみたいです。
主人公のように「うん、コーンの甘みがいいアクセントだ」と
心の中で実況しながら、今日も一杯のラーメンを味わってみたいなぁ。
こうして自分の気持ちを言葉にしてみると、不思議と心が軽くなります。
Sさん「○○のグルメ」の主人公のように、
これからも“今できる楽しみ”を大切に、日々を過ごしてくださいね。「腹が…減った」
