こんにちは、透析室の看護師 モニカ スパドミ です。
透析患者様にとって、体重管理は非常に重要です。ドライウェイト(目標体重)
を基準に透析が行われるため、体重を正確に測定することが重要になってきます。
今回は富家病院の透析室の体重測定について話したいと思います。
富家病院の透析室の患者様は病棟、施設(メディカルホームふじみ野、大井苑)、
自宅から、それぞれ来室します。その中で車椅子を利用されている患者様が一番多く、
車椅子以外の方はストレッチャーと歩行できる患者様です。
透析患者様は透析前後に体重測定を行っています。
体重測定時には「服や靴がいつも使っているものですか?」
「コルセット着用していますか?」などを確認しながら測ります。
車椅子を利用されている患者様は当院の初回時から3回目の透析まで、毎回再測定しています。
変更がなければ車椅子と靴を写真撮影し、名前を付けてその写真は車椅子にかけています。
体重測定時には写真と名前を確認しながら体重測定を行っています。
いつもより体重の増えが多い又は少ない時には車椅子を再測定し、食事・排便の状態を確認し、
体重を再測定も行われています。車椅子の上に「バスタオルか、クッションか、
それとも患者様の掛物などが置かれているか」などを細かく確認しています。
病棟、施設からも「今日から○○様の車椅子が変更です。クッション、
バスタオル追加しています」と情報を頂いています。私たちにとって、とても大切な情報です。
寝たきりの患者様はストレッチャーを利用されています。
患者様がストレッチャーに移動する前には必ず体重計の目盛が『0』になっていることを確認し、
ストレッチャーからベッドに移動後にも体重計の目盛が『0』になっているかを確認しています。
褥瘡予防のためにクッションを利用されている患者様が多いので、
体重測定時にクッションがないか確認をしたり、衣類にタオルを挟み込んでいないか確認しています。
透析後に目標の体重で終われるのは患者様の負担も少なく、私たちも嬉しいです。
体重測定の際は集中しているため、とても神経を使いますが、
安心、安全な治療が行えるよう、患者様のためを思い、日々頑張っています。
写真:体重測定をしている患者様とモニカさん。