こんにちは。富家病院 透析室の看護師 森川です。
高齢化率の上昇に伴い、高齢の透析患者さんも増加傾向にあります。透析室の治療環境は
患者さんにとって少なからずストレス状態となり、不安行動が出現した際は呼吸状態や脈
拍等のフィジカルを確認しつつバイタルサインの注視が必要になります。
患者さんとの関わりは試行錯誤の連続ですが高齢の患者さんとの関りは、時にそれまで歩
まれた人生や根底にある人柄を垣間見ることがあります。
とある日のこと、A氏から
「おっ、金だね!」
との発言があり、視線の先が私の着用しているユニフォームの金ボタンに向けられている
ことに気が付きました。
11月に新調された金ボタンが輝くユニフォームに「金メダルだ!私も金、持っているんだよ。」と。
むかし、とある成績を収め、受賞された金メダル授与の記憶が金ボタンと重なったA氏。
写真掲載記事を手に「これ私。前に出て、貰ったんだよ。」と
「あなたのその金(ボタン)は、金メダルだよ!金メダル‼ 勲章だよ。」と。思いもよらぬ
言葉掛けに込みあげてくる感情が…。自己の人生には縁のない勲章を授かり、かつての想
いが想起されました。
透析は、専門性や価値を置くところに職種性の違いがありますが、今後も透析中の
安全確保を基本としつつパーソンセンタードケアを行い、患者さんのあたたかい心の火を
灯せる人でありたいと心から思いました。
A氏の心温まる言葉は私の看護人生を照らす燈火であり続けるでしょう。

写真:A氏がご家族や昔の話を聞かせてくれます。



