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さりげない支援の有難さ2023年8月14日

皆様こんにちは。

メディカルホーム苗間の介護士・恩田雄一朗です。

連日の猛暑の日々、如何お過ごしでしょうか?

気づけば8月も半ばに差し掛かり丁度、

お盆を迎えられている方も多いのではないでしょうか?

田舎に帰省されたり、お家でご先祖様を迎える準備をする頃ですよね。

我が家でもささやかながらお供物を仏壇に供えたり

煌々とお盆用の照明を点けたりしております。

さて、そんなお盆と言えば・・・仏教ですね。更に仏教と言えば・・・

仏教僧で真言宗の開祖でもある空海(弘法大師)さんが連想されますね。

皆さんはご存じですよね((笑))

諺になったり、流した涙で鼠を描いてしまう等、

数々の才の持ち主として有名ですね。

今日はそんな空海さんの有難い言葉をお借りして紹介したいと思います。

師曰く・・・

「片手だけでは上手に拍手できない。片足だけではずっとは歩いていけない。

右手と左手が感応して拍手となり、右足と左足が感応し合って歩んでいく。」

という言葉を残されています。

つまり、人はどんなに強がっても一人では生きていけません。

一人きりでは出来る事に限りがあります。

他の存在を認めて協力し合って生きていく。

そうすれば自ずと可能性が広がっていく・・・といったところでしょうか。

近頃の私にも、師の言葉から実感させられる入居者様との出来事があります。

とある昼食の時でした。職員の事情があり一人きりで昼食の切り盛りをしていた際、

一人の入居者様があくせくと動き回る私を見兼ねてか何を言うでもなく

自らテーブルに残された食器類を幾つも集めて下げて下さったのです。

忙しさで正直なところ、ゆとり等なくとにかくひたすらに事態の収拾にのみ集中していた私は

一瞬の出来事に唖然としていたものの次第に温かな入居者様のご厚意に感謝しつつ

現場の収拾に徹することが出来ました。

何度も感謝の言葉をお伝えしましたが…

その入居者様は「困ったときはお互い様だから…」と居室に戻られてしまいました。

人として困ったときに手を差し伸べる事は一見当たり前のようでいて

実は当たり前ではありません。

ありがたいことに私はそんな善意・厚意の連続で成り立っているのだなと痛感しました。

自分自身が在る事を許された場所で私も空海師の精神を見習いつつ、

頂いた温かい想いに対し少しでも多く感謝の気持ちを言葉や行動で還元していけたらと思います。

最後にさりげない優しさを下さったカッコいい入居者A様の

後ろ姿を掲載させて頂き締めくくりと致します。

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