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こんにちは。本館3階北病棟、大石です。本日は当院のナラティブの取り組みを紹介した
「ナラティブ・ホスピタル」より一部をご紹介いたします。

第2章 超高齢化社会に必要とされる「ナラティブ・ホスピタル」

家族や愛する人の苦しみには自分の胸も痛くなるのが人間です。そういう心境を一人ひとりの患者・入居者に持つことができれば、できるだけ丁寧にケアしよう、できるだけ苦しくない方法を選択しよう、という気持ちが芽生えるし、ひと手間かけてでも、少しでも楽で気持ちよいだろう方法を当たり前のように選択する心持ちになることができます。医療人としてのホスピタリティ(もてなしの心)を、常に思い出すことができるようになるわけです。
ただ、そういう思いやりが生まれたからといって、それによって即スキルが向上するとか、プロセスが効率化するとか、そういう類の結果に直結するわけではありません。むしろ、本当にやるべきことをやる現場になる、というだけの話なのです。
ナラティブというアプローチは、つまり、業務改善のためのツールなのではなく、医療提供者が、本当に患者・入居者の立場に立って仕事をするためのよりどころ、仕事の意味に気付くためのきっかけづくりなのだといえるでしょう。

患者様の心に寄り添い、お一人お一人のナラティブ(物語)に新しい喜び、生きる楽しさを増やしていけるよう努めたいと思います。

こんにちは。富家病院3北病棟看護師の田山です。

本日は『ナラティブ・ホスピタル』の一部第5章ナラティブは関わる人の心を変えるを紹介します。

ここでは看護師、介護士、理学療法士、臨床心理士の4つの立場からナラティブホスピタルが

どのように仕事への想いを変えていったかが書かれています。

患者様のナラティブ(物語)を通して患者様を深く知ることは、ケアを提供する側に

やりがいをもたらすだけでなく、現場のケアの質そのものを高めることにも繋がっていく。

また患者様、家族、スッタフ皆が温かい気持ちになり関わることが出来るという魅力の

詰まったものだと改めて知ることが出来ました。

皆さんのぜひ一度手にして読んでみて下さい。

物語2022年12月7日

皆さん、こんにちは。

富家病院医事課の梶ヶ谷です。

今日はナラティブホスピタル 第3章

新しい理念が現場に深く浸透していくまでの軌跡についてお話します。

ナラティブ委員会が中心となり患者様に寄り添う看護を目指し、模索されながら

スタッフ一人ひとり意識改革に取り組まれたことが書かれています。

また、臨床心理士の役割として患者様、ご家族の方と向き合いその人の人生の重みを受けとめ関わっています。

ナラティブホスピタルにとって臨床心理士の必要性が書かれています。

一度皆さんも読んでみてはいかがでしょうか。

物語2022年11月17日

こんにちは。富家病院3北病棟 介護士 杉原です!

今日はナラティブホスピタル 第2章

超高齢化社会のにおいて、ナラティブがどれだけ必要とされているかが書かれている【ナラティブホスピタル】についてお話します。

この本にはナラティブ(患者様の生きてきた軌跡・人生)の大切さについて主に書かれていますが、第2章では患者様の病気を理解し同じ立場、同じ目線に立つ為にはどうしたらいいのか?その事が医療にどの様につながり、そして、治療していくのかが書かれています。されたい医療とは・・?されたい看護とは・・?されたい介護とは・・?ナラティブとは。自分を改めて見つめなおすためにも是非一度、この本を手に取って読んでみてはいかがでしょうか?

こんにちは。富家病院検査科の増田です。

今日は、「ナラティブ・ホスピタル」の一部を紹介します。

『医療提供者側から「この症状や状態の人にはこうした方がいい」「こうするべき」「こうすることになっている」という判断を基準にケアをするべきではなく、「そのケアは、自分もされたいことかどうか」を基準に医療サービスの向上に努めてきた。』

採血などの医療行為は患者さんのために必要なことです。しかし、採血は針を刺す時の痛みなど、患者さんにとっては苦痛です。
単に医療行為・検査を行うだけでなく、今患者さんはどのような気持ちで何を思っているか自分ならどのようにされたいか考えることが大切だと感じました。少しでも患者さんの気持ちに寄り添うことでより良い入院生活を送れるように努めたいと思います。

興味のある方はぜひ読んでみてください。

こんにちは!
富家病院 医事課の石井です。
みなさんは、ナラティブ・ホスピタルという本をご存知でしょうか。
今回は、その本のなかから、第五章の「ナラティブは関わる人の心を変える」について、ご紹介したいと思います。

当院は慢性期医療を担う病院です。
慢性期医療は、状態が落ち着いていて、長期的に医療ケアが必要な方を対象にしており、入院も長期になる方がほとんどです。また、コロナ禍ということもあり、面会の機会も減り、気を許せるご家族や友人の方との時間は短くなってしまっています。

そんな中、当院の取り組みの一つとして、ナラティブ(物語)ノートというものがあります。
これは、患者様のケアにあたる部署のものが、一つのノートを使い、文章や写真といった様々な方法で、患者様の日常や日々気が付いた事などを個人ごとに記録しているものです。
決まった記入方法はなく、患者様の趣味や好きなことなどが、各スタッフの記入の仕方で、記されています。各スタッフで視点も違うため、患者様について、よりよく知ることができ、読んでみると患者様と近づけたような気持ちになります。
また、ナラティブノートをつけることで、自然とスタッフと患者様のコミュニケーションが取れ、さらには、スタッフ間のコミュニケーションも増えているといいます。

こうしたナラティブという取り組みが、患者さんの身体だけではなく、心をケアし、また、患者様だけではなく、ノートをつけるスタッフや、そのノートを読むご家族様、患者様のことを大切に想う人たちの心までも、暖かな気持ちにすることが出来るといいます。

身体だけではなく、心のケアに注目し、一つ一つを、大切に行うことで、当院に入院して良かったと思える方が、一人でも多く増えたらいいなとおもいます。

こんにちは。臨床心理室の野村です。
本日は『ナラティブ・ホスピタル』の一部をご紹介します。

“ナラティブを実践するということは「専門家として患者を診る前に、一人の人間として出会い、向き合うこと」という忘れがちな医療あるべき姿を思い出させてくれることにつながるのです。”

患者と医療従事者という立場になると、つい心身の状態や治療といったものに目が向きがちになりますが、よりその人のことを理解するためには、私たちが普段人と話して仲良くなるときのように、相手に興味を持って向き合うことがなにより大切なんだなと感じました。

こんにちは。富家病院 本館3階北クラークの大石です。

本日は「ナラティブ・ホスピタル」の一部を紹介させていただきます。

ナラティブによって、その人の人生と向き合う。
たとえ寝たきりの人でも、その人には人生の物語があるし、まだ終わっていない。
スタッフがそれを共有し、日々記録し、心に刻んでいけば、その人の人生は進んでいく。
ナラティブを取り入れることで、慢性期医療の現場は、本人と家族にかけがえのない
意味を持ち、輝き始めるのです。

富家病院の理念、『されたい医療 されたい看護 されたい介護』

自分がされて嬉しいと思う事を追求し、患者様のお役に立てるよう、一日一日を大切に過ごしたいと思います。

こんにちは。看護師の齋藤です。

梅雨明けし本格的に暑くなってきました。

今回、ナラティブ・ホスピタル3章読ませていただき共感した文面は、

「その人の生き方やストーリーを聴くことによりその人を知っていこう、

と前向きにかかわる意欲がわいてくる。」という言葉です。

私の病棟には認知症の患者さんが数人います。

「帰りたい」や話をしていても話が通じなかったりすることがあります。なぜ・どうして。

と思うところが多々ありつつ仕事をする事でイライラしてしまう自分が居ました。

しかし、その人の人生を知ることによりどういう接し方をすることで理解しやすいか等、

1人ひとりの患者さんにあった対応をすることがとても大事なことであると共感する事が出来ました。

ナラティブノートを通して介護だけでなく患者さん一人ひとりと向き合う事も大切であると学びました。

これからも、患者さんに寄り添える看護が出来るような人になりたいと思いました。

こんにちは。富家病院 透析室の 林(温)です。

皆さんは『ナラティブ・ホスピタル』という本をご存知でしょうか?

今日は、その本の第2章に書かれている『ナラティブ(物語)の階段』

をご紹介したいと思います。

富家病院には患者様・入居者様の写真が一面に飾られている階段があります。

富家病院や関連介護施設に入院・入居された方々が、その間に見せた様々な

表情を写真に撮り、額に入れて飾ってあるのです。

カメラに向かうさまざまな笑顔は、慢性医療や介護の意義をストレートに

私達に教えてくれます。

私も透析患者様を病室まで迎えに行く際はこの階段を通っていくのですが、

思わず足を止めて眺めてしまう写真があります。

どれも素敵な写真ばかりですが、この写真の2人は何を話しているのだろう、

2人の間にはどれほど優しい風が流れているのだろう、と想像せずには

いられません。

この階段を通る度に、沢山の方々の物語の一端に関わってきた

富家病院の先輩方の思いを引き継いでいくことの大切さに気づかされます。

写真左:階段の壁面は、患者様のナラティブ(物語)で溢れています
写真右:時間の許す時は、思わず足を止めて見入ってしまう写真のひとつ

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