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認知症のある患者様との関わり2021年10月2日

こんにちは、リハビリテーションケアセンター透析クリニック看護師の高橋です。

特別養護老人ホーム「大井苑」より来院されるI様。私が出会ったのは3年前です。

認知症は少しずつ進行していますが、スタッフが話しかけると「あなた綺麗ねえ…!」

と誰にでも(笑)言ってくださる褒め上手なI様。

お若い頃は保険のセールスレディをされていたそうで、サービストークは今でもご健在なようです。

透析中I様は、お昼ご飯をどこで食べたらよいのか、

治療のお金を払いたいけど財布を持ってきていない、

帰りはどのように帰ったらよいか、透析はいつ終わるのか、

など様々な不安が込み上げてきて、「何も分からなくてごめんなさい…」

と悲しそうな顔をされることがあります。

その都度説明はするのですが、耳が遠くうまく聞き取れないことと、

認知症の影響ですぐ忘れてしまうのです。

そこで、写真のような用紙を手書きで渡してみました。

もともと博識であるI様は書いている文字をすぐ理解され、

分からなくなる度にその用紙を何度も読み直し

「ご飯は…そうだったね。大井苑に帰ってから食べるのね」

と納得してくださったのです。

その用紙は大事そうに毎回ご自分のバッグにしまい持ち帰られます。

認知症と一言で言っても、お一人お一人の症状は異なります。

患者様が少しでも安心して治療が受けられるよう、

これからもその人に合わせた関わりを大切にしていきたいと思います。

写真を撮ってもらうのが大好きなI様です。ピースが素敵です。

 

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