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昔取った杵柄2023年5月8日

皆さんこんにちは!

メディカルホーム苗間の介護士・恩田雄一朗です。

今日は少し私的で素敵なとある日のMHNナラティブをご紹介しようと思います。

先ずこの話に先駆けまして、簡単な私の紹介を少々…

何を隠そうこの私、ここ10年以上は美容室や床屋さんを利用したことがありません

(ホントです。)

家の浴室などで安物のすきバサミとカットばさみ、

時にバリカンを使いセルフカットで自分の髪を切ってきました。

そんな私のセルフカット時の弱点…後ろ髪の襟足を綺麗に揃える事であります。

今回の話の当日もセルフカットしたばかりで、

我ながら綺麗に整った前髪や横髪を尻目にやはり襟足がパヤパヤッと飛び出していたのでした。

そんなこともあり、我が苗間で元プロの美容師さんであるMさんに世間話ついでに

襟足が不揃いで困っている件について話したところ「そんなの何時でも俺が切ってやるよ!」と

快諾して下さったのです。

心を決めた私は(笑)、Mさんに襟足を整えて頂く運びとなりました。

内心では…(元プロとはいえ引退されてからどれだけ経つのか…大丈夫だろうか…)等と

失礼な想いが過ぎっていたのですが…

いざ、年季の入った道具を手にされて真剣な面持ちになったかと思うと、

あれよという間に不揃いだった襟足が整っていたのでした。

当初抱いていた自分の先入観が恥ずかしくなる程の腕前で、正に昔取った杵柄だな…

と感嘆しました。

過去に幾度となく繰り返された記憶や確かな技術はそう易々とは無くなったりしないものなのだなと…

私たち職員はこういった個々の入居者様の背景や残存機能を身近で垣間見れる

またと無い機会に巡り合えているのだなと実感したひと時でした。

職員からの感謝の言葉を聞いたMさんは「はいどういたしまして~!!」

と一言残し颯爽とデイサービスへ向かわれたのでした。

Mさん、本当にありがとうございました!

 

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