ホーム > ナラティブブログ > 富家在宅リハビリテーションケアセンター > 吸引器実験

吸引器実験2018年2月3日

富家在宅リハビリテーションケアセンター

透析室 臨床工学技士の安島です

 

下の写真1、2は当クリニックで使用している

電動式可搬型吸引器です

 

写真1 A社製 EP-1500   

 

写真2 B社製 MS2-1400

 

 

 

 

吸引器の使用頻度を見ていると

MS2-1400ばかり使用しているのでなぜ?

 

と思い

 

見た目かな?

 

確かにMS2-1400のデザインは新しいスタイリッシュで

 

EP-1500はどちらかというと、古い感じで、いぶし銀的なデザインだから?

 

喀痰を吸引しているスタッフに聞いてみたところ

MS2-1400と比べると

EP-1500吸引力が弱いような感じがすると話があったので

実際に吸引圧を確認しました。

 

吸引圧20kPaで使用するので

圧力計を吸引チューブの先に付けて吸引圧を測定したところ

どちらも同じ20kPa圧で同じでした。

 

では、何故、吸引圧が弱いと感じたのか?実験してみようと思いました。

 

《実験方法》

【実験1】 

20kPaに圧が上がるまでに要する時間

 

【実験2】

ダイアルをMAXにした時の圧力kPaか?

その圧に上がるまでにようする時間を測定してみました。

 

《結果》

【実験1】

EP-1500    TIME10(sec)

MS2-1400     TIME6(sec)

 

【実験2】

EP-1500    圧力75(kPa)TIME31(sec)

MS2-1400   圧力83(kPa)TIME21(sec)

 

《考察》

MS2-1400は、EP-1500よりポンプ能力が高いのか?同じ20kPaに上がるまでの

時間が4早く、ダイアルMAXで圧力が8kPa高く、時間も10早いため

MS2-1400の方が吸引力が強く感じられたと思われる。

 

EP-1500は、製造元の住所が埼玉県川越市なので、自分としては愛着があり応援

したいと思っています。

最新記事

カテゴリー別一覧

月別一覧